SARS-CoV-2のゲノムサーベイランスへのNGSソリューション

新しいウイルス変異株に対する競争には、時間が重要となる

COVID-19パンデミックにおける最近の思わぬ展開は、アルファ、ベータ、ガンマ、デルタ、ミュー、オミクロン系統などの、新型SARS-CoV-2の懸念される変異株（VOC）の出現です。新しい変異株の、免疫応答を回避して、ワクチンの効能を低下させる能力は、未だ脅威であり続けています。そのため、ラボは、集団内で出回っている既存のSARS-CoV-2変異株の目録を作成すると共に、新しい変異株の同定を行うために、できるだけ迅速にサンプルの遺伝子配列決定を迫られています。そのような研究者たちによるSARS-CoV-2ゲノムサーベイランスへの取り組みを加速するための助けとして、当社はウイルスの増幅およびNGSライブラリー調製のために2つのオーダーメイドのソリューションを開発しました。

QIAseq DIRECT SARS-CoV-2 Kitは、オミクロンを含むすべての既知の懸念される変異株に対応

50％高速のハイスループットNGSソリューションでSARS-CoV-2変異株シークエンシングを加速。QIAseq DIRECT SARS-CoV-2 Kitは、4時間にわたる自動化可能なワークフローを使用して、優れたウイルスゲノムカバレッジを提供し、プラスチック製品の使用量を50％削減し、1つのフローセルレーンで最大768のサンプルのマルチプレックス解析をサポートします。QIAseq DIRECT SARS-CoV-2 Kitの高密度アンプリコンタイリングは、プライマーの再設計戦略やプライマーブースターキットを必要とすることなく、オミクロンおよびデルタ変異株の検出をはじめとする、すべてのVOCに対して堅牢な性能を約束します。

NGSを使用して、廃液からSARS-CoV-2変異株をフラッシュアウト

Davida Smyth博士が、蔓延しているSARS-CoV-2変異株を検出し、さらに廃水サンプルから新しい突然変異を検出するために、全ゲノムNGSがいかにして貢献したのかを説明します。

ホワイトペーパー：現実世界のCOVIDサンプルからVOCを特定する

カターニア大学（University of Catania）でNicolò Mussoと彼のチームが、QIAseq DIRECT SARS-CoV-2 Kitを使用して、いかにしてさまざまなRNA品質の250のCOVID陽性サンプルを分析し、アルファ、ガンマ、デルタ変異株などの当時地域集団の中で出回っていたVOCの多くを検出したかを知ってください。

変異株、サーベイランス、ワクチンの効能：COVID-19パンデミックの中での思わぬ展開

種を飛び越えた後のCOVID-19変異のシークエンシング

2020年までに、デンマークでは200人以上がミンクからCOVID-19に感染したとされます。その一方で、ウイルスはそのときまでにそれらの動物の中で変異を続けてきた結果、いくつかの変異株が生まれました。オーフス大学病院（Aarhus University Hospital）のMolecular Medicine（MOMA、分子医学)、Diagnostic NGS Core Facility（診断用NGSコア施設）のMette Christiansen博士は、すべての陽性の症例をシークエンシングすることが、出回っている変異株の全容解明を達成するのにいかに役立ったのか説明しています。QIAGENのNGSテクノロジーがいかにしてこのような取り組みを促進させたのか知ってください。