CAR T cell immunotherapy, chimeric antigen receptor T cell immunotherapy, proteins, cell therapy, gene therapy
製薬およびバイオテクノロジー

細胞治療

細胞治療には、関連する機能を持つ細胞を患者に導入することが含まれます。細胞は患者に注入される前に体外で改変されます。これには、患者由来(自己細胞)またはドナー由来(同種細胞)の場合があります。細胞治療の例には、CAR-T細胞があり – その有効性と再現性を維持するには、適切な品質管理が不可欠です。

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CAR-T細胞

キメラ抗原受容体(CAR)T細胞は、がんや免疫疾患の有望な治療法として急速に台頭しています。T細胞は、標的細胞タイプの細胞表面抗原に対する抗体ベースの認識ドメインを含むCARで遺伝子改変されています。

T細胞、ならびにさらに最近ではNK細胞が、レンチウイルスやレトロウイルスを用いて遺伝子操作できます。ウイルスベクターは形質導入効率は高いのですが、免疫原性と細胞毒性に悩まされています。

CAR T cell immunotherapy, chimeric antigen receptor T cell immunotherapy
Pipetting artus cleanroom, manufacturing of an artus mastermix

CAR-T細胞開発

現在の研究活動は、再現性があり、安全で強力なCAR-T細胞製品を生み出すためのCAR-T細胞工学にCRISPR編集を使用することに焦点を絞っています。現在のCAR-T細胞の製造プロセスには、専用の機器と高度な技術的専門知識が必要なため、CAR-T細胞開発への安全かつシンプルなアプローチの開発が急務となっています。CAR発現プラスミドをカプセル化するナノテクノロジーを用いたCAR-T細胞のin vivo再プログラミングは、代替的なアプローチをもたらします。レンチウイルスのようなウイルスベクターも、CAR-T細胞のin vivo生成について試験されています。

当社は、ウイルス力価やウイルスベクターの定量、残留宿主細胞DNAの検出、CAR T細胞工学用のCRISPRを介した編集のためのソリューションなど、幅広い製品を提供しています。

レンチウイルス産生

T細胞治療のための最も汎用性の高い遺伝子導入法の一つとして、分裂細胞と非分裂細胞の両方に形質導入できる組換えレンチウイルスベクターを使用する方法です。効果的で再現性のある細胞治療には、レンチウイルス産生の品質管理を行う高感度で正確な方法が必要となります。従来のqPCRによる核酸定量は、PCR阻害物質の影響を受ける可能性があり、さらに定量には参照標準が必要です。一方、QIAcuity Digital PCR Systemでは、 参照標準を用いることなく、ウイルスベクターとウイルス力価を迅速かつ再現性よく絶対定量できるため、 細胞治療研究の品質と再現性が保証されます。また、この技術はqPCRよりも阻害物質に対して高い耐性を示します。

Cignal, lentivirus
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Person in front of a computer screen, using CLC GWB software
データ主導型の細胞治療を加速

データ分析からデータベースまで、遺伝子発現からゲノムアセンブリまで、解釈から統合に至るまで – QIAGEN Digital Insightsは、有意義な洞察を導き出し、細胞治療の発見の促進に必要な、幅広く高品質のバイオインフォマティクスツールを備えています。

参考文献

Lindsey A. Murphy et al. (2022)。キメラ抗原受容体T細胞産物中のベクターコピー数の正確かつ精密な検出のためのデジタルポリメラーゼ連鎖反応戦略。細胞療法。https://doi.org/10.1016/j.jcyt.2022.09.004

Lindsey A. Murphy et al. (2021)。デジタルPCRによるBicistronic CD19xCD22 CAR T細胞産物中のベクター コピー数の検出。Blood. 138 (1): 4001.https://doi.org/10.1182/blood-2021-153889(英語でのサポートを含む)