リキッドバイオプシーから得たセルフリーDNA

バイオマーカー研究から個別化医療まで

 

11月5~6日に世界各地のがん研究者を対象に、リキッドバイオプシーから得たセルフリーDNAをテーマとした、QIAGENがん研究バーチャルイベントが初めて開催されました。My QIAGENからQIAGENがん研究コミュニティに参加して、トークやディスカッションをお楽しみください。お好きなビデオを選んでサインインすると、すべてのビデオをご視聴いただけます。

セルフリーDNA解析 – 現状と見通し

Ellen Heitzer博士、グラーツ医科大学、ヒト遺伝学研究所、リキッドバイオプシー研究室室長、オーストリア

特に セルフリーDNA(cfDNA)のリキッドバイオプシーによる分子プロファイリングは、実用可能なターゲットの検出と腫瘍モニタリングにおいて、組織生検に代わる魅力的な選択肢です。しかし、次世代シークエンシング検査が複雑化するにつれて、体細胞遺伝子変異の臨床的解釈はますます手ごわい作業になっています。市販のNGSキットや意思決定支援プラットフォームの妥当性の他、がん患者の管理におけるcfDNAの臨床的有用性はまだ実証されていません。今回のトークでは、さまざまなcfDNA解析ワークフローを評価した研究をいくつか紹介し、臨床への導入を阻む問題点について議論します。

患者の治療のための液体プロファイリング – いまも議論の的か?
Michael Fleischhacker博士、DRK Kliniken Berlin | Mitte、ドイツ

「肺がんの予防、診断、治療、およびフォローアップ治療に関するS3ガイドライン」の最新版(2018年2月)は、さまざまな臨床現場でのリキッドバイオプシーの適用を求めています。これは、リキッドバイオプシーの有用性を明らかに裏付けるものです。一方で、細胞外核酸に関する基礎知識はいまだにごく限られています。この2つのテーマをメインにお話しします。

事前解析の標準化:信頼性の高い診断、研究、およびバイオバンクのキーポイント

Dr. Uwe Oelmueller、QIAGEN、Sample Technologies、欧州MDx開発責任者、副社長

患者サンプルが傷付けられると、体外診断、研究および検査結果の信頼性が損なわれたり、評価が不可能になったりすることもあります。この問題に取り組むために、EU Horizon 2020 SPIDA4Pコンソーシアムは、欧州統一規格として22のプレアナリティカルなCEN技術仕様と、個別化医療ワークフローのためのISO国際標準の策定と施行を進めています。これらの仕様、ワークフロー、および規格は、医療試験機関とその顧客、診断薬の開発・製造業者、規制当局、バイオバンク、およびバイオメディカル研究機関に適用されます。また、これに付随する外部品質保証(EQA)制度の策定も進められており、サンプルの品質調査を目的としています。SPIDIA4Pは、規格の実施をサポートするために幅広い利害関係者の参画を確保し、訓練、教育、およびカウンセリングを提供しています。

ご自分の研究を広く知ってもらいたいと思いませんか?
近日開催予定のQIAGENがん研究オンラインイベントで講演をする

cfDNAの採取/安定化およびサンプル調製 
モデレーター:Constanze Kindler

パネリスト:Martin Schlumpberger博士、Thorsten Voss博士、Raphael Werding 

QIAGENの科学者がcfDNA抽出用サンプルの採取、安定化、および調製に関する質問に専門知識をもとにお答えしますので、お役立てください。

cfDNAのNGS(SNV(一塩基多型)、CNV(コピー数多型)、メチル化マーカー)とデータ解析
モデレーター:Mary von Langsdorff

パネリスト:Markus Storbeck博士、Peter Hahn博士、Ioanna Andreou博士、Leif 博士、Raphael Werding 

QIAGENの科学者がcfDNAのNGS解析およびデータ解析に関する質問に専門知識をもとにお答えしますので、お役立てください。

cfDNAのデジタルPCRによる分析
モデレーター:Ina Scheuerpflug

パネリスト:Andreas Missel博士、Oezlem Karalay博士、Michael Bussmann博士、Gerald Schock博士 

QIAGENの科学者がcfDNAのデジタルPCR解析に関する質問に専門知識をもとにお答えしますので、お役立てください。