digital PCR, dPCR, Nanoplate principle
デジタルPCR

PCRの新たな絶対–デジタルPCR

デジタルPCRの威力– 干し草の山から1本の針を見つける

デジタルPCR(dPCR)はサンプルを多数の個別の反応に分割し、各反応に0個または1個以上の標的分子が存在するようにする技術です。このアプローチにより、典型的な「干し草の山の中の針」問題である強力な陰性のバックグラウンドに対してひとつの陽性を検出することが驚くほど容易になります。このような場合、検出限界が低いため、標準的なリアルタイム定量PCR(qPCR)は実行可能な方法としては選択されません。

デジタルPCR の決定的な特徴は、核酸の絶対定量です。パーティショニングの後、反応はエンドポイントPCRサイクルを受け、蛍光シグナルが存在するか(陽性反応)、存在しないか(陰性反応)によって、パーティションが解析されます。この情報に基づいて、サンプル中に存在する分子の絶対数が計算できますが、qPCRとは異なり、dPCRは標準曲線に依存しません。そのため、dPCRはqPCRよりも検出限界が低く、精度が高くなります。

コピー数多型解析、遺伝子発現定量、希少なターゲットの検出などの高感度アプリケーションにデジタルPCR を使用する研究者が増えています。この方法は、細胞および遺伝子治療研究、がん研究、感染症サーベイランス、食品試験などの進歩に貢献しています。

弊社の使命は、デジタルPCRの旅路で課題を克服する際に必要な知識とツールを提供することです。結果的に、干し草の山から1本の針を見つける作業は思ったほど難しいことではないかもしれません。
dPCRとqPCRの選択
2つの方法を比較および対照して、いずれの方法がご自身の研究に最もふさわしいか把握し、現在お使いのqPCRアッセイをdPCRに移行する方法をご覧ください。
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知られざる高度なテクノローを明らかにする

デジタルPCRでのサンプルのパーティショニング方法には、マイクロ流体チップ、マイクロアレイ、回転型マイクロ流体ディスク、油水エマルジョンを用いるドロップレット手法があります。親しみやすさや使いやすさ、より微細な分解能を再考し、当社は、より優れたパーティショニングとより確かなデジタルPCRデータを実現するマイクロ流体ナノプレートを開発しました。

Unveiling the magic inside

ノードロップレット、ノークリスタル、ノーチップス

ナノプレートでデジタルPCRを実行する主な利点:

  • プレートは、ユーザーフレンドリーで扱いやすく、qPCRのものと同じようにピペットしやすい
  • パーティションが固定されているので、サイズのばらつきや合体が防げる
  • ナノプレートは密封されているので、ウェルからウェルへの汚染が防げる
  • サンプルのすべてのパーティションを同時に読み取るため、読み取りが速くなる可能性がある
  • 一体型品質管理のため、個々のポジティブパーティションの数から得られる単一蛍光シグナルをプレート画像で確認できる
  • プレートはフロントエンドの自動化に対応できる

ドロップレットデジタルPCR(ddPCR)より優れている点

ナノプレートを用いる QIAcuityデジタルPCRシステム には、ドロップレットデジタルPCR(ddPCR) ベースのシステムと比較して大きなメリットがあります。

デジタルPCRのワークフロー全体が1つのシステムに統合されており、大幅に速くなっているほか、実作業時間が短縮されるとともにスケーラビリティも向上しています。

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