QIAamp DNA Blood Maxi Kit

血液からゲノム、ミトコンドリアあるいはウイルスDNA(最大600 µg)を精製

  • 高品質で即使用可能なDNAの迅速精製
  • 有機溶媒抽出あるいはアルコール沈殿が不要
  • 一定した高い収量
  • 夾雑物および阻害物質を完全に除去

QIAamp DNA Blood Maxi Kitは、全血、血漿、血清、その他の体液からシリカメンブレンを利用したDNA精製を実現します。QIAamp DNA Blood Maxi Kitは、3~10 mlのヒト全血(新鮮・凍結)を調製するようにデザインされています。QIAamp Maxi Spin Column は遠心機あるいは吸引マニホールド(吸引法の場合には、Buffer AW1 [Cat. no. 19081] とBuffer AW2 [Cat. no. 19072]が追加で必要)のどちらでも簡単に処理できます。

製品名 Cat. no. List price:
QIAamp DNA Blood Maxi Kit (10)
For 10 DNA maxipreps: 10 QIAamp Maxi Spin Columns, QIAGEN Protease, Buffers, Collection Tubes (50 ml)
51192
¥31,500
QIAamp DNA Blood Maxi Kit (50)
For 50 DNA maxipreps: 50 QIAamp Maxi Spin Columns, QIAGEN Protease, Buffers, Collection Tubes (50 ml)
51194
¥138,000

QIAamp DNA Blood Maxi Kit  は分子生物学実験用です。疾病の診断、治療または予防の目的には使用することはできません。


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QIAamp Spin Column の操作手順|保存血液のアポトーシスバンド|長いフラグメントのPCR増幅|RFLP分析による父子鑑定|

至適化済みのバッファーはサンプルを溶解、核酸を安定化し、QIAampメンブレンへのDNAの選択的な吸着を増大する。ライセートにアルコールを添加し、QIAamp Spin Column にアプライする。洗浄バッファーにより不純物を除去し、精製した即使用可能なDNAを水または低塩濃度バッファーで溶出する。 |4℃で1週間保存した血液8サンプルからのゲノムDNAの電気泳動。DNAはQIAamp DNA Blood Mini Kitを用いて精製した。血液を4℃で保存した場合、アポトーシスによりDNAは急速に分解される。これらのサンプルにおいてアポトーシスによる典型的なラダーパターンが見られる。M1:ラムダHindIIIマーカー; M2:100 bpラダー|血液から精製したゲノムDNAにおけるヒトALDH1遺伝子の10 kbフラグメントの増幅結果。DNAは従来の調製法(フェノール)またはQIAamp DNA Blood Maxi Kit(QIAamp)で精製した。これらのPCR産物は直接シークエンシングに使用した。M:1 kbラダー。|QIAamp DNA Blood Mini Kitを用いて血液から精製したDNAによる3組の父子鑑定。1:母親、2:子、3:断定された父親、4:子 + 断定された父親M:マーカー各レーンに3 µgのDNAをロードした。結果:Aは父親でないが、B と Cは父親であると判断した。
(データ提供:J. James, Gene Proof Technologies, Nashville, TN, USA)|

パフォーマンス

QIAamp DNA Blood Kitでは、サンプルの保存期間および保存状態により200 bpから50 kbまでのDNAを調製できます (図 “保存血液のアポトーシスバンド”)。精製したDNAは、ロングレンジPCR増幅(図 “長いフラグメントのPCR増幅")や、父子鑑定などに使用される制限断片長多型(RFLP)分析法(図 “RFLP分析による父子鑑定”)に最適です。

QIAamp DNA Blood Maxi Kit は、DNA回収率が、開始時の細胞密度によっては最高95.8%になります(表参照)。

様々な細胞密度を有するヒト全血からのDNA精製
1 mlあたりの白血球数 DNA収量 (µg) DNA収量 (µg)
2.5 x 105 15.8 95.8
1.0 x 106 60.4 91.5
5.0 x 106 312.0 94.5
1.0 x 107 624.6 94.6
QIAamp DNA Blood Maxi Kitを使用して、ゲノムDNAを10 mlのヒト全血から精製し、1 mlの溶出バッファーで溶出した。1回目の溶出液をもう一度カラムにアプライし、再度遠心操作を行なった。リンパ球1個あたり6.6 pgのDNAを含むと仮定してDNAの回収率を計算した。

原理
フェノール/クロロホルム抽出は不要です。DNAは選択的にQIAampシリカゲルメンブレンに結合し、一方、夾雑物はそのまま流出します。2価の陽イオンやタンパク質などのPCR阻害物質は2回の洗浄ステップで完全に除去され、高純度な核酸はキットに同梱の水あるいはバッファーで溶出されます。
操作手順

QIAamp DNA Blood Maxi Kitは、迅速なスピンカラム操作法を使用し、血液および関連体液から簡便にDNAを精製します(フローチャート "QIAamp Spin Column の操作手順"参照)。EDTA、クエン酸、ヘパリンなどの汎用の抗凝血剤を含む新鮮または凍結した全血を処理することができます。QIAamp DNA Blood Maxi Kitでは、3~10 mlのサンプル量が55分の調製時間で処理されます。 通常、10 mlの健常人の全血から500~2000 µl の溶出量で300~600 µgのDNAが得られます。

QIAamp DNA Blood Kit には、各種サンプルからのDNA精製に関するプロトコールを含む詳細なハンドブックが提供されています。QIAampによるサンプル調製テクノロジーは、ライセンス保証されています。

アプリケーション

QIAamp DNA Blood Maxi Kitは50 mlのコレクションチューブ付きのQIAamp Maxi Spin Column を用いた実績のあるQIAampテクノロジーにより、様々なサンプルからDNAを精製します。処理可能なサンプルには以下のようなものがあります。

血液(新鮮/凍結)あるいはバフィコート
血漿あるいは血清
骨髄
白血球
体液
Feature
Specifications
Applications PCR, blotting
Elution volume 500–2000 µl
Format Spin column
Main sample type Whole blood, body fluids
Processing Manual (centrifugation or vacuum)
Purification of total RNA, miRNA, poly A+ mRNA, DNA or protein Genomic DNA, mitochondrial DNA, viral DNA
Sample amount 3–10 ml
Technology Silica technology
Time per run or per prep 55 minutes
Yield 300–600 µg

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キットハンドブック
2
全血、血漿、血清、体液、リンパ球からのゲノムおよびウイルスDNA大量精製用
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For large-scale genomic and viral DNA purification from whole blood, plasma, serum, body fluids, lymphocytes
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試験成績書 (CoA)
1
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MSDS
2
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