miRCURY Exosome Kits for Exosome Isolation

miRCURY Exosome Kitは、特別な実験装置を必要としない簡単なプロトコルで高品質なエキソソームが分離可能です。miRCURY Exosome Serum／Urine／CSF Kitは、細胞調整培地、尿及び脳脊髄液用に設計されています。両キットは高いエキソソーム回収率及び様々なアッセイとシームレスな実験系を実現します。
研究プロジェクトでの見積もりが必要な場合や、専門チームとのプロジェクトについて相談した場合には、こちらよりお気軽にご相談ください。

血清・血漿からの効率的なエキソソーム単離
miRCURY Exosome Serum／Plasma Kitは、結成及び血漿サンプルからのエキソソームを単離するために最適化されています。このキットは、血漿からエキソソームを効率的に単離するためのトロンビンが含まれています。エキソソーム単離の効率を評価するために、ペレット及び上清中に見出されるエキソソームの割合を定量しました（Exosome recovery from serum参照）。そしてペレット中で細胞外小胞の非常に高い濃縮を確認しました。

細胞調整培地、尿および脳脊髄液からの効率的なエキソソーム単離
miRCURY Exosome Cell／Urine／CFSキットは、細胞調整培地、尿および脳脊髄液からのエキソソームを単離するために最適化されています。これらのサンプルタイプのペレット及び上清でのエキソソーム分画の比較では、ペレットにおいて非常に高いエキソソームが確認されました。（Exosome recovery from cell-conditioned media およびExosome recovery from urine参照)。

一般的には、尿および脳脊髄液中に存在するmiRNAの量は、健康な個体においては非常に限られています。 したがって、これは潜在的なPCRインヒビターの量を最小限に抑えながら、サンプルを濃縮する方法としてエキソソーム分離キットを使用して、RNA分離およびPCRプロファイリングの前に、これらの生体液からのエキソソーム単離を行うことをおすすめします（Detect more miRNAs in biofluids using exosome isolation kits参照）。

miRCURY Exosome Kitは、沈殿を利用してエキソソームおよび他の細胞外小胞を濃縮します。 本キットは、細胞調整培地、尿、脳脊髄液、血清または血漿などの様々な生体液性サンプルからのエキソソームの効率的な単離をするように最適化されています。 プロトコールは使いやすく、わずか2時間で操作を完了できます。

生物種に固有ではありませんが、キットのプロトコールはヒトの生体液で作業するために最適化されています。 さまざまな生物種での対象サンプル種については、miRCURY Exosome Kitsハンドブックを参照してください。

なぜエキソソームの研究を？
エキソソームは、細胞由来の膜状の粒子で、20〜120nmのサイズです。これはウイルスとほぼ同じサイズですが、微小胞よりもかなり小さいです（ The structure of an exosome参照）。 エキソソームは細胞から周囲の培地に排出され、すべてではありませんが多くの体液中に存在します。 それらは細胞内ホルモン様メッセンジャーとしての役割をもち、タンパク質やRNAのキャリアとしての安定性をもつとともに、さまざまな病気や生物学的プロセスのバイオマーカーとしても理想的です（  The hypothesis of exosomal shuttling of miRNAs参照）。
エキソソームは、大部分の細胞型によって分泌され、原形質膜と結合した多小胞体を形成します。 そして多くの機能に関与していると考えられています：

• 免疫調節（例えば、腫瘍由来エキソソームは、腫瘍が免疫応答をしないようにする）
• 血液凝固
• 細胞の移動
• 細胞分化
• 細胞間コミュニケーション

 エキソソーム（最大1μm）よりも大きい微小胞体は、典型的には原形質膜の小疱形成によって形成されますが、エキソソームはエンドソームの多小胞体からのエキソサイトーシスを介して放出されます。

試料を遠心分離して、凍結したサンプルのクリオプレシピテートと同様に細胞および細胞片を除去します。 その後、沈殿バッファーを添加し、室温で1時間インキュベートします。 エキソソームは30分間の遠心分離中にペレット化されるため、 再懸濁をして、ダウンストリームの解析に用いることが出来ます。

miRCURY Exosome Kitsは、miRNA/RNAのプロファイリングをするために開発されました。