QuantiNova LNA PCR フォーカスパネルは、SYBR® Green ベースのqPCR により、ヒト、マウス、ラットのそれぞれにおいて150以上のパスウェイを迅速かつ信頼性の高く遺伝子発現解析することができます。LNA 技術により、至適Tm のプライマーを短く設計できるため、特異性の高い配列をターゲット上で柔軟に設定できます。徹底的な設計の検証により、高いパフォーマンスが保証されています。QuantiNovaケミストリーにより最適化されたシンプルワークフローは、わずか2時間で結果を提供し、室温での安定性によりセットアップの自動化や解析開始時間の自由度が広がります。また、フォーカスパネルのアッセイからカスタマイズ可能なフレキシブルパネルや、事前に設計されたアッセイやカスタムアッセイを選択できるカスタムパネルも用意しています。
本製品に関する技術的お問い合わせは こちら から。
現在、ヒトおよびラットのフォーカスパネルが利用可能ですが、マウスのフォーカスパネルも近日発売予定です。
QuantiNova LNA PCR フォーカスパネルのアッセイは、厳しい設計基準とラボで検証されたアルゴリズムを使用して開発されました。LNA 設計の20年の経験により、洗練されたLNA 設計アルゴリズムを最適化できるようになりました。50を超えるさまざまなパラメーターを組み込んで、ターゲット検出の最適なアッセイを保証します。各プライマーセットは、信頼性が高く正確な結果を得るために、高い特異性と効率を提供します。LNA により、パネル全体としてTmの標準化も容易に可能になり、プライマーの結合親和性とアッセイの感度および特異性が劇的に向上しました。
感度の向上により、1 RNA分子までの優れた増幅効率が保証され、微量のサンプルからlncRNAなどの少量のターゲットを簡単に検出できるようになります(図 QuantiNova LNA PCR Assays provide accurate, sensitive and linear quantification of targets over a wide dynamic range と QuantiNova LNA PCR Assays enable both high-expression and low-expression detection of mRNA 参照)。LNA の巧妙な配置による特異性の向上と高いS / N比が得られ、1塩基のみが異なる配列の識別と、非特異的な増幅やプライマーダイマーの形成が排除されます。
LNA 塩基の高い結合親和性により、転写物上でのプライマーの配置の柔軟性が高まるため、設計の自由度が向上し、他の方法では難しいターゲットのアッセイを構築できます。これにより、AUが豊富なターゲット、存在量の少ない転写産物、高い二次構造を持つターゲット、非常に複雑なサンプルであっても、ターゲットの識別と信頼性の高い定量が可能になります。
QuantiNova LNA PCRアッセイは、SYBR® Green による検出を行います。これは最適化された反応条件下において、優れた設計のプライマーを使用した場合、加水分解プローブ検出に比べていくつかの利点があります。まず、PCRの直後に融解曲線解析によりPCRの特異性を確認し、プライマーダイマーや非特異的PCR産物の生成が確認できます。また、2本のプライマーと1本のプローブではなく、2本のプライマーしか必要としないため、アッセイ設計の柔軟性が向上します。プライマーは特異的なPCR増幅と検出色素のDNA結合特性により、ターゲット特異的な蛍光標識プローブが必要なく、アッセイのセットアップとランニングコストが削減されます。
QuantiNova LNA PCR フォーカスパネルには、関連するパスウェイまたは疾患に焦点を当てた主要な遺伝子が含まれています。事前に設計されたアッセイは、独自のアルゴリズムを使用して設計されており、最も感度が高く、正確で効果的な分析を提供します。ほとんどのアッセイは、可能な限りイントロンにまたぎ、目的のRNAのみを検出するように設計されています。イントロンをまたがないアッセイは、ターゲットに1つのエクソンがある場合などになりますが、不要なシグナルはQuantiNova Reverse Transcription キットに含まれるgDNA 除去ステップにより容易に除去・低減できるように設計されています。
QuantiNova LNA PCR フォーカスパネルは、96 ウェルプレート、384ウェルプレート、および100 ウェルディスクのフォーマットで利用可能で、疾病またはパスウェイに関連する84 遺伝子と複数のリファレンス遺伝子により遺伝子発現の定量的解析をします。各フォーカスパネルには、次のコントロールが含まれています:
購入プレート数量 | ディスカウント(%) |
1~5 | 0 |
6~11 | 25 |
12~23 | 40 |
24+ | 55 |
GeneGlobeデータ解析センターの無料のWeb ベースのデータ解析ツールは、使いやすいウィザードが含まれており、データの標準化と解析を指示に従って選択するだけで、論文や学会発表に対応した結果の図を作成できます。
QuantiNova LNA PCRフォーカスパネルは、定評のあるQuantiNovaケミストリーを使用して最適化されています。QuantiNova Reverse Transcriptionキットで逆転写を行うと、最良の結果が得られ、そのcDNAは、QuantiNova SYBR® Green PCR キットのマスターミックスと、選択したQuantiNova LNA PCRアッセイを組み合わせてqPCRによって定量解析を行います。
1ステップqRT-PCRの場合は、反応条件をさらに最適化する必要がないQuantiNova SYBR® Green RT-PCR キットがおすすめです。単純にRNAテンプレートを、RT-Mixマスターミックスとアッセイを混ぜるだけで、アッセイパネルでの解析を始められます。
迅速かつ簡単なワークフローは、作業時間を最小にしてわずか2時間で結果を手に入れられます。さらに作業の自動化をすればさらに時間と労力を最小化することが可能です。シンプルなプロトコールは、いずれのqPCR装置とも互換性があり(図 QuantiNova LNA PCR Assays deliver consistent performance across all thermal cycler instruments 参照)。さらに、RTステップで生成されたcDNAはQuantiNova LNA PCRシステム全体で使用できるため、研究ニーズに応じてアッセイからパネルへのシームレスな移行が可能になり、時間とサンプルを節約できます。
Reverse transcription: QuantiNova Reverse Transcription キット
qPCR mastermix: QuantiNova SYBR® Green PCR キット
One-Step qRT-PCR(オプション): QuantiNova SYBR® Green RT-PCR キット
アッセイまたはパネル:
QuantiNova LNA PCR フォーカスパネルは、次のようなアプリケーションに非常に適しています: