Cat. No. / ID: 333942
QIAseq Multimodal Panels は、DNA およびRNA のターゲットエンリッチメント用のライブラリー調製が同一ワークフローで可能です。2つの別々のワークフローが不要なため、ライブラリー調製にかける時間を最小限にすることができ、複数バイオマーカー探索のために、貴重なサンプルを最大限に生かすことができます。
NGS の試薬、装置およびバイオインフォマティクスの進歩により、生体サンプル中の DNA と RNA の変化について効率的に調べることが可能になっています。しかしながら、従来法では抽出後の DNAと RNA を別々のワークフローでライブラリー調製する必要があり、これには次のような課題があります。
現状の課題を克服するために、QIAseq Multimodal Panels は、全核酸(DNA+RNA)から、Unique Dual Index (UDI)に対応した DNA や RNA イルミナシークエンサー用ライブラリーを一つのワークフローで構築します。さらに、低収率、低品質な生体サンプルでも使用できるよう設計されています。
QIAseq Pan-cancer Multimodal Panel ワークフローにより、わずか一日でシークエンシングに使えるライブラリーを作製できます。ライブラリーのインサート長はおよそ 150 bp なので、FFPE 由来サンプルのような低品質サンプルにも高い互換性のあるワークフローとなっています。
QIAseq Pan-cancer Multimodal Panel を使用すると、全核酸から一つのワークフローで DNA や RNA のバイオマーカーを正確に検出できます。QIAseq Pan-cancer Multimodal Panel の DNA と RNA のバイオマーカーを同時に検出するワークフローで得られる結果の正確性は、2つの既存製品(QIAseq Targeted DNA PanelsとQIAseq Targeted RNAscan Panels)による別々のワークフローとの比較データによって示されています。
QIAseq Pan-cancer Multimodal Panel を使用すると、一つのワークフローを用いて、全核酸から下記のようにさまざまなバイオマーカーを調べることができます。全核酸は、QIAseq Pan-cancer Multimodal Panel 用に最適化されたプロトコールにより精製可能です。 この技術は、一つのサンプルからさまざまなタイプのバイオマーカーを評価する包括的ゲノムプロファイリング(comprehensive genomic profiling:CGP)に最適です。また、マルチオミックス解析や統合解析のようなバイオマーカー探索は、より深く、より有意義な考察に重要です。本製品のパネルサイズ(DNA領域の場合)は、およそ 1.4Mb です。解析ターゲットは、DNA に対して 523 遺伝子、RNA に対して 56 遺伝子、MSI について 26 マーカーです。
DNA から:
RNAから:
The QIAseq Multimodal HT Panel workflow